歯周病について

歯周病のメカニズム

歯周病の発症は歯周病原菌の感染によって起こります。
口腔内には300~400種類の細菌が存在しています。これらの菌が、歯肉溝(歯と歯ぐきの境目)のなかで異常増殖すると歯周ポケットが形成され、付着部が歯面からはがれ、続いて歯肉がはれ、歯槽骨の破壊を起こさせます。
歯周病は、細菌感染による炎症性疾患です。たとえば、歯周病にかかった人が糖尿病にもかかり、ヘビースモーカーで、さらに歯ぎしりもするといった場合、危険因子がトリプルに複合しているために、歯周病は急速に悪化してしまいます。
歯周病の治療を進めるためには、危険因子の要因を減らさなければ治療しても再発を繰り返すことになります。

歯周病治療について

歯周病は慢性疾患(生活習慣病)と言われており―度失われた組織(骨)は基本的に元に戻る事がありません。
いかに現状を理解し、きれいな状態をキープするかにかかっています。
そのためには定期的なメインテナンスをして歯周病の進行度をチェックする必要があります。

歯周病の進行過程

正常な場合

歯周ポケットは1~2㎜

歯肉炎

歯周ポケットは2~3㎜

軽度歯周病

歯周ポケットは3~4㎜

中度歯周病

歯周ポケットは5~6㎜

重度歯周病

歯周ポケットは6㎜以上

歯周病末期

自然に抜けてしまいます